【蹴球観戦放浪記】2019年10月19日大宮vs徳島@DAZN
8月中旬から負けもなく昇格プレーオフ圏内が見えてきた徳島。上位かつ試合数の少ない大宮は叩いておきたい相手。
フォーメーションは両チームとも3-4-2-1の布陣。徳島はいつものようにパス回しをしますが、前半から大宮のプレスに苦しめられます。徳島の悪い癖ですが、ボールポゼッションにこだわるあまり、前線の選手がボールを引き出そうとするのに動いているのに、縦パスが出ず、後方で回す時間が長くなっている。
前半18分徳島はコーナキックのチャンスにサインプレーで中央にグランダーでフリーの選手に。シュートかパスか不明ですが、ゴール右側に外れそうだったが、CB石井選手が押し込んで先制。
負けがないものの徳島の試合運びで気になるのは、リードした後。まだまだ守りに入る時間でもないのにパス回しは相変わらず後方で行われる。前半20分に中央で取られたボールを大宮バブンスキー選手が運んで、そのままシュートで同点。うちのチームでも守備をするときに注意したい動きがありました。徳島のバイス選手は間を詰めようとしているのですが、相手選手とゴールを結ぶ線がガラ空き。自分の左側に相手選手がいる場面でもなかったので、ボールとゴールを結ぶ線までつめるとシュートブロックができた可能性が高い(スクリーンショットの撮り方が下手だ・・・)。
プロでもポジショニングミスをするのかと。
ここからは大宮ペースで、CBからロングフィードをイッペイシノヅカ選手が抜け出してシュートを撃ちましたが、サイドネットに。苦しい時間をなんとか耐えて、前半38分は徳島岸本選手が右サイドをドリブルで抜けて、シュートを放つが、キーパーがナイスセーブ。
前半44分に徳島渡井選手がサイドを駆け上がっていた岸本選手が方向転換してハーフレーンに入ってきたところにパス。岸本選手はボールをキープできなかったものの、DFからのこぼれ球に野村選手が反応してミドルシュート。これがゴールとなって、勝ち越し。
序盤はなかなか縦パスが入らなかったものの、時間が経つと縦パスが出たり、ドリブルでのチャレンジが増えた点はポジティブな点。
後半に入ると、前半と同じようにポゼッションの徳島、プレスをかける大宮という流れが続きます。後半69分に大宮はコーナーキックから酒井選手のヘディングで同点。
徳島はリードしたときに守備に重心を置くのか、そのままのテンポで攻撃を続けるのか曖昧なところは以前から気になるところ。攻撃のテンポを変えない方が守備も前からできているのでいいと思うのですが、どうも受け身に回ってしまうことが多い。
しかし、同点を許した3分後に中央で徳島は石井選手→小西選手→野村選手と中央で細かく繋いで、野村選手がゴール前への浮かせたパスを後ろから走ってきたCB内田選手に合わせてゴール。ポジションを崩して、リスクをかけたいいゴール。
ここから大宮の攻撃をなんとか耐えて、徳島は勝利。
絶対的なスコアラーがいない徳島はCKでのサインプレーが多く、ゴールを奪うための工夫は多く見えます。ただし、リードしたときに試合運びにはまだまだ課題があり、上位の中では失点が多い。特に早い時間帯では守りに入るより、攻撃のテンポを緩めない方が守備もいい対応ができていると思うので、今後の試合でロドリゲス監督がどのようなマネジメントをするのか気になるところです。