【蹴球漫画放浪記】さよなら私のクラマー11巻

アオアシ、Tiempoに続き好きなサッカー漫画「さよなら私のクラマー」の最新刊です。

舞台は女子高生サッカー部。まだまだマイナーなので、いい選手は特定の学校に集まりますし、才能のある選手が入っただけで弱将校が一気に強豪校になることも実際の女子高校生のサッカー部ならあるかも。

登場人物も多く、主人公が誰かよくわからなくなりますが、最新巻の前半ではインターハイを制したばかりの興蓮館のエースストライカーでキャプテンの来栖にスポットが。前巻では単なるお嬢様かと思いきや、自分に才能がないのを認めて泥臭くハードワークする。主人公たちのサッカー部顧問の深津もそのハードワークを認め、「キャプテンマークの似合うフットボーラー」と認めます。

うちのチームは「どの試合も勝つことを目指す」のが目標(勝てばなんでもいいと言っているわけではないし、勝つこと以外意味がないと言っているわけでもない)。この2年体制が変わって自分がチームに何ができるのか考えた場合、テクニックがある訳ではないので、とにかく走る。ボールに直接絡めなくても、ボールがでて来なくても味方にスペースができるなら、間に合わないと可能性が高くても少しでも戻って相手にプレッシャーをかける。まずは自分ができることをサボらないことは心がけています。ボールが来ないからと言って文句を舌打ちをしたり、せっかく繋いでくれたボールを自分でミスをして突っ立っているだけのような存在には少なくともなりたくないとは思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

作者の新川直司先生は映画にもなった「四月は君の嘘」でも表現されていたように静寂のシーンの作り方がうまい。退場して10人となっている主人公たちには駄目押しとなる5点目の得点を来栖がヒールで決めます。そのシーンが、時が止まったような感じがしていい。

 

 

 

 

 

 

 

女子高校サッカーを舞台にしているので、王道のポゼッションサッカーをする高校、プレスに特化した高校など特徴のある学校、選手がでていますし、サッカー戦術好きな人にもおすすめの漫画です。


 

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