【蹴球観戦放浪記】短評:2020年8月1日FC東京vsサガン鳥栖
J1リーグも東エリアと西エリアで別れて対戦が行われていたのが、この試合からエリアに関係のない一戦となっています。
この試合まで勝ち星はないものの、鳥栖は侮れない相手だと考えていました(試合後に書いてしまうと後付けと思われるんだよなぁ)。
オンラインへのグループでも東京は戦術的要素が薄いという話が出ていて、ファンである自分もその通りだなと思っています。
守備面でも組織的な守備というよりエリアを狭めてはいるけど、個人の能力でボールを刈り取っていて、その後長めのボールを出して、これまた前線の選手の能力で得点をとるという形なんで、再現性は薄いし、選手のコンディションが悪かったり、相手が組織的な攻撃で剥がされた場合はかなり弱い。
なんで好きなのかと言われれば、戦術好きのアンチテーゼなのか、よくわからんところはありますが、サッカー観戦を再開したときに最初に観に行ったのがFC東京でその当時は原監督でしたが、若い選手が面白いサッカーをしているなというのがあってなんですよね。
前置きが長くなってしまいましたが、短評を。
FC東京は前半からかなりビルドアップを窮屈そうにしていましたし、裏へのボールを出しても、鳥栖エドゥアルド選手の予測がよくいい形を作らせてもらえませんでした。
前半28分に鳥栖は右サイドでつないで、元徳島の内田選手のシュートがミートせず、流れたところを石井選手が合わせてゴール。鹿島戦でもそうでしたが、サイドの守備のときによせが遅く自由にやらせてしまうことが多い。
FC東京はレアンドロ選手が相手ゴール前でうまく誘ってFKをもらったところを、助走も短い中でカーブをかけた強烈なシュートで同点に追いつきます。
しかし、鳥栖にまた右サイドを攻略されて森下選手がサイドから中央に持ち込んだところを左足ミドルで勝ち越しを許します。このキックはレベルが違うが自分が今やろうとしている股関節から動いているいいシュートだわ。
後半もFC東京は自分のリズムが作れず、サインプレーなのかCKをマイナス方向に送ったところを松岡選手が合わせて、東京渡辺選手に当たったこぼれ球を鳥栖趙東建選手が合わせて3点目。
東京は81分に安部選手のクロスに原選手が競って流れたところを内田選手が押し込んだと思いましたが、オフサイド。
ようやく88分オリベイラ選手と室屋選手のワンツーで右サイド深いところからのクロスをシルバ選手がそらしたところを鳥栖GK高丘選手がパンチング。高く上がったボールが東京鳥栖それぞれの原選手が絡んでごちゃついたところを鳥栖の原選手のオウンゴール。
この試合のところは中盤のところで相手のプレスが早くかつ狙いどころがしっかりしていたので、自分たちのリズムでボール回しができなかった。ロングボールも相手のポジショニングがよかったし、そもそもプレスが効いていたので正確なボールも蹴ることができなかった。
得点差以上に組織的な動きに完敗。
長谷川監督は実績を残している監督で昨年はいいところで勝ちきれなかった今までの東京に厳しさを注入したいい監督だと思うけど、戦術的にはどうかなと思ってしまうんだよなぁ。