【蹴球観戦放浪記】短評:2020年9月12日徳島vs金沢
上位2チームが翌日の試合のため、勝利をしてプレッシャーをかけたいところでしたが、残念な引き分け。
ただ2度目の5連戦を3勝2分。及第点だったのでは。北九州の勢いが落ちないので、離されないようについていきたいですね。
1点目をかなり早い時間帯でとったことが逆に試合を難しくしたのかもしれません。
この日いつもの徳島の戦い方で違いを感じた2点。
1点目後方でビルドアップをするときにセンターバックの間に岩尾選手が降りる形が多かったが、この試合では小西選手が降りて岩尾選手が前目に出ていた点。
2点目は左サイドで今までは目一杯に外に張ってボールを受けていた西谷選手が中に絞って、田向選手が空いたスペースを使っていた点。
6分の先制点は違いは小西選手からの逆サイドへのロングフィードに西谷選手が絞ることによってできたスペースで田向選手が受けてあげたクロスを河田選手が右アウトサイドで合わせた得点。河田選手は前節でも決めたようにこういったアクロバティックなプレーというのは本当にうまい。
ただ、前半のうちに河田選手が負傷して垣田選手に代わる。
33分後方からのビルドアップで相手に触らせないまま繋ぎ、左サイドで垣田選手が楔になって、流したボールを受けた西谷選手がクロスをあげたボールが相手に当たってCKをとったプレーや39分にゆったり流れからCBから一気に垣田選手にボールを入れて、岩尾選手に返したボールをダイレクトに鈴木徳真選手、田向選手ここで一旦ボールは流れたが、西谷選手から田向選手に渡ったボールは残念ながらオフサイドだったがチームが連動していて、各選手がいるべきポジションを取れていて得点を感じさせた。
後半に入って、ドゥシャン選手、渡井選手を入れてギアをあげる。
52分には中盤のプレスからボールを奪って、西谷選手が出したスルーパスに岸本選手が合わせてクロスを入れて、奪ったきっかけとなった垣田選手が走り込んでシュートを放ったものの外す。
55分にも珍しく小西選手が右足でクロスをあげ、垣田選手が合わせるが外す。
65分には金沢にうまくバックヘッドでコースを変えられてゴール、同点に追いつかれる。
77分には渡井選手が二人に囲まれたがトライする。ボールをこぼれるが徳島が拾い、再び渡井選手が仕掛けて相手のファールをもらう。ゴール付近でFKを得るが、得点には至らない。
79分には鈴木徳真選手が出したボールを垣田選手が楔で受けて、うまくターン、ヒールで出したボールにパスを出した鈴木徳真選手が走り込むが相手に対応される。
87分には岸本選手がインターセプトしたボールを渡井選手が受けて梶川選手に。ワンタッチで流したボールを垣田選手がシュートを放つがGK正面。こぼれ球を梶川選手がボレーでシュートを打つが、大きく外れてしまう。
この試合では垣田選手が外すシーンが多かったが、今までそしてこの試合でも攻撃だけでなく守備でも貢献したことと予定外だった時間での投入を考えると文句は言えない。
1点目の最初のパスもそうだったが、小西選手のロングフィードは山なりではない綺麗な弾道。バイス選手のことを多く書いたが、今シーズンの小西選手のロングフィードはそれに匹敵する。
石井選手、田向選手、小西選手、西谷選手、そしてキャプテンの岩尾選手はフル出場する機会が多く、ロドリゲス監督の信頼も厚い。連戦もこれで終わったので、休養して次の試合に望んでほしい。
なんかたまたまみたサイトで、某J1チームがロドリゲス監督を引き抜けという話があったが、今やっているサッカーがあまりにも違うのでシーズン途中で変えてもという気持ちとJ2でも資金力は多くはない徳島でこれだけのサッカーを魅せる監督、選手が揃っているJ1でやれば、どれだけやるのだろうかとみたい気持ちも少しある。ただ、やはり徳島でJ1に上がって指揮をとる姿がみたいなぁ。