【蹴球読書放浪記】ポジショナルフットボール実践論

雑誌や書籍でポジショナルプレーの解説は、いくつか読んだが、正直よくわからなかった。前ベガルタ仙台監督の渡辺晋氏の「ポジショナルフットボール実践論」を読んで、少しわかった気がする。なぜなら、他の本は試合を観た分析をしたものであり、この本は実際チームに落とし込む過程を書かれたものであるから。

一般的に言われているポジショナルプレーと異なるところはあるかもしれないが、現場で実践したものを披露しているところに価値がある。披露しても実践するのは難しいよと自信があるのだろう。

経営などの理論にも似たようなものがあり、自分で実践するには自分なりの言葉・理解にして、試行錯誤する必要がある。

ポジショナルプレーを語るときによく使われる「レーン」という言葉は使われていないが、同じような理解をするために自分たちで言葉を定義していった過程もよくわかる。ベガルタ仙台内で共通認識をするための言語化の過程も自分はいろいろな場所でチームを率いる上では役に立つ。

ベガルタ仙台の試合をしっかり観たのは、昨年の横浜Fマリノス戦で確かスコアは0-4。あとは筑波に負けたのでダイジェストで。

試合後の監督インタビューで精神論を語っていたので、よく長い間同じチームでやれているなと思っていたが、この本を読むにあたって、調べて見るとクラブ規模・選手の入れ替えが多いことなどを考えても、残留はしているし、その中でカップ戦でもいい成績を残している、ベガルタサポのブログをいくつか見ても好印象が多いように思えた。

ビジネスや他の分野でも理論を書かれているものは概要を理解する上ではいい。ただ、理論を実践したり、現場に落とし込んだりするのが重要なので、体系化できていなくても、このような実践した過程ってのは参考になるんだよな。

Follow me!