【蹴球観戦放浪記】短評:J1川崎Fvs徳島
待ちに待った川崎フロンターレとの試合、チャンピオン相手にどこまでできるかがこのシーズン残留できるかどうかある程度判断ができるはず。
2得点を決められたからいうわけではないが、三笘選手よりもLダミアン選手がこの試合のキーだと考えていた。攻撃のシーンよりも守備のキーマンだと。Lダミアン選手がプレスをかけるとその迫力でビルドアップが難しくなると。
得点シーンはすべてLダミアン選手のプレスによって、ミスを誘発したもの。
この試合徳島は相手のプレッシャーでビルドアップのパスがずれたり、浮き玉が多くなって、受け手が難しくなっていた。何本かパスをつなげて、相手の守備のバランスを崩して、攻撃につなげるというのが徳島。プレッシャーが強く、リズムがうまく作れなかった。
以前の2試合もある程度つなげるものの、相手ゴール前のシーンではどうしても人数がかけられない。
前半36分のシーンは藤原選手からハーフレーンを相手背後を回って抜け出して吹ヶ選手へのパスからグランダーのクロスで垣田選手が飛び込んだシーンが最大の得点シーンだった。昨年なら1枚でなく複数ゴール前に飛び込み、かつ他にもパスシーンができたと思うが、このプレッシャーの中ではどうしても前への飛び込んでくる人数が少なくなってしまう。
続く38分のシーンも攻守の切り替えが早く、徳島のペースになったかと思ったが、41分にLダミアン選手が一度交わされたもののしつこく追いかった。藤田ジョエル選手も気づかなかったのか弱いパスを安部選手に、Lダミアン選手に詰められ、ボールを奪われた2点目。
後半はある程度ボールを持てたが、持たされていたイメージが強い。
得点差は2点でボール保持率はイーブンだが、シュート数は川崎18本(枠内6本)、徳島はわずか2本。点差以上に内容に大きな差があった。しかし、前回J1に挑戦したときほとの悲壮感はないと思う。
サッカー批評で岡田強化部長の記事を読んだが、成長するクラブを目指すにはやはりJ1の残留は今年の大きな目標。実況の桑原氏もコメントしていたが、上がったからこそ味わえるクオリティ、選手がより成長できる舞台を与えるところにいることがクラブ自身も成長できる。残留目指して頑張りましょう。
試合中徳島の選手の表情は疲労感はあったが、川崎の選手が後半でも笑っていたことは印象的。
もちろん油断はできないが、課題も多く見えたが、ロドリゲス監督時代から目指していた方向性は間違っていないと感じた。早く新監督が合流してほしい。
試合開始が19時だったので、18時よりレッズの試合を見たが、前回のイメージが残っているのか、前半のうちに2点はとったが、繋ぎのシーンでは選手間の距離が近すぎるイメージ。ポジショニングがよくないので、ボールを失ったシーンで危ないシーンもいくつかあった。選手のクオリティは高いので、相手次第で勝てるだろうけど、まだまだ時間はかかりそうなイメージでした。