【蹴球観戦放浪記】短評:2021年7月11日徳島vs清水
前回の戦いでは勝利をしたとはいえ、J1では簡単な戦いはない。清水は調子を上げてきているので難しい相手だと思っていた。
試合開始早々の失点、3試合連続となるオウンゴールなど不運な点はある。
ただ、攻撃はある程度改善されてきた。カウンターの迫力がなかったり、後ろに下げるなど悪癖はまだ見えるものの、チーム全体として前にチャレンジしようという意図は見えた。
何より渡井選手がゴールを決めた以上に90分フルタイム出場できたことも大きい。ボールを受けてから前を向けるシーンも増えてきたし、下がって組み立てに加わるだけでなく、守備でも激しさを見せた。
同点ゴールを決めた小西選手にも同じことは言える。監督は小西選手を右サイドで起用することもあったが、スピードが不足していることとどうしても左足を使おうとすることを考えると、視野の広さやサイドチェンジのボールの質のよさを考えると3列目の起用があっていると思う。
残留までまだまだ厳しい道を続くが、引いた相手とはいえ、攻撃ではいいところが出た。