オセールがリーグアンに帰ってくる
古くからのヨーロッパサッカーファンなら知っていると思うが、今シーズンフランスリーグアンにオセールが帰ってくる。ギ・ルー監督が長年率いていて、エリック・カントナ、ボリ(浦和にも所属していました)、メクセスなど、多くの有名選手を輩出している。
典型的な育成型の選手を育てて売るチームであるが、かといって毎年降格争いをしていますというチームでもなく、チャンピオンズリーグにも出るなど上位争いもしていたチームである。
「フランスの良心」が戻ってくる!1部復帰オセールの歴史、名物監督ギー・ルーの物語
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徳島も最終目標は別としても一旦目指すべきはオセールのようなチームかなと考えている。
選手を売るというと聞こえは悪いが、徳島の地域の経済規模や現在のサッカー界におけるプレゼンスをみると、ここで活躍すればというチームになることはいいことだと思う。選手を獲得する上でも面白いサッカー・うまくなるサッカー、移籍した選手が飛躍していれば、獲得コストも低くなってくるはず。特にJ1の舞台で定着すれば、いいのだけど。
オセールと違うのは、ギ・ルー監督は当時の最新の戦術を使っていたわけではなく、システムも固定、マンマークを基本戦術としていたこと。それでいて育成と結果を残していた。開幕の口癖は優勝した翌年でさえ、「残留すればいい」だったらしい。
徳島は今のところスペイン式を踏襲している。京都の上福元選手、鳥栖に移籍した三人、浦和の岩尾選手、最近になって出場しているC大阪の鈴木選手の活躍は嬉しいが、岸本選手やそれ以前に移籍した選手が移籍先で苦労しているところをみると徳島のサッカーが少し特殊なのかと考えてしまう。
カンテラでもチーム戦術が特殊なバルセロナ出身者よりもどちらかというと個人能力を押し出しているレアル・マドリー出身者の方が他チームにいっても活躍しているのをみるといろいろ考えてしまうところもある。
リーグアンの試合はなかなか視聴機会はないが、オセールが戻ってくると聞いて、ふと徳島の将来について考えてしまった。