【蹴球観戦放浪記】短評:2022年8月14日徳島vs大分
徳島の街にも3年ぶりに阿波踊りが戻り、スタジアムも声出し応援が可能となり、声援と徳島独特の鐘の音が戻ってきた。観る自分にもテンションが上がってくる。
しかし、試合はいきなり大分に先制される。ハーフタイムに監督の指摘があったように、奪ったボールを奪い返され、大分のサムエル選手のうまい左足のシュートが決まってしまった。
しばらく大分ペースが続く。徳島は中を固められて、ブロックの外を回す。単純にクロスを入れても勝てる可能性が低いので、回すだけのシーンが続く。 カットはされてしまったが、35分には玄選手からインナーラップした新井選手へのパスなど徐々に攻略していく。
徳島ペースになったかと思っていたが、44分にはカウンターを受け、大分梅崎選手に決められてしまう。
後半は濱下選手からバケンガ選手、石井選手からエウシーニョ選手と選手交代、フォーメーションも4-1-2-3から4-4-2へと変更する。
ボールをかなり握って押し込むが、ラストパスやシュートがなかなか打てない。 54分にようやく待望の1点目。左サイドで受けた杉森選手が冷静に中央の白井選手へパスを送り、ミドルシュート。相手に当てったところが運よく、藤尾選手バケンガ選手の近くに藤尾選手が押し込む。
このあたりからミドルシュートも効果的に出てくるようになるし、サイドチェンジを効果的に行うことによって大分選手のスタミナを奪っていく。 73分に内田選手から斜めのパス。玄選手が受けて、ヒールで流すが合わない。
いい流れを作っているが、時折サイドにボールを流され、危ないカウンターを受けるが、大分選手がスタミナを消耗したせいか精度を欠いて助かったシーンが多かった。
アディショナルタイムで待望の同点弾。杉森選手との交代で入った西谷選手がここまでのドリブルでの仕掛けが効いていたのか、相手がドリブルを警戒しているところを冷静に後ろで構えていた白井選手へのパス。白井選手が何度かキックフェイントを入れて、冷静にゴール右隅に流し込んだ。 2点先制した新潟戦とは全く逆の展開になった。
引き分けを19と積み上げてしまった。今日の試合は別として、終了間際で追いつかれて試合を何度か逃げ切っていればと今さらながら思う。