【蹴球観戦放浪記】短評:2023年6月25日仙台vs徳島
リーグ後半戦の初戦、正直昇格候補に上がってのに期待外れの前半戦を過ごした両チーム。
前節山形戦は引き分けたものの内容がよかった試合の一つだと書いたが、この試合も前節と比較しても内容がよかった試合。チャンスを作った数では前節よりも多かった。ポストを叩いたシュートの一つでも入っていれば、よかったのだけど。
【蹴球観戦放浪記】リスト:2023年6月12日週
左サイドの西谷選手は所属してからドリブル、守備の献身性はすごいことはわかっていたが、さらに凄みを増している。J1に挑戦していたとき、降格したときはパターンを読まれていてうまくいかない時期もあり、今シーズン序盤もその傾向は見えた。カットインだけでなく、相手に正対しながら縦に抜くパターン、柿谷選手との連携があることで後出しジャンケンができ、相手の脅威になっている。得点につながったクロスも縦に抜け出してのもの。
この試合のさらによかったと感じたところはサイドチェンジのパスを多用したところ。徳島のストロングポイントの左サイドで作って、相手を寄せてから一気に逆サイドの西野選手へのパスは有効。ただ、気負いすぎているのか、最後まで持っていけなかったのは改善するところ。
失点シーンはDF陣の対応ミスとも言えるが、相手FWがいったん背中に回って上手い動き。周りの選手もおとりになっているし、パサーも体の方向とは違う方向へ上手いパスを出された。
通年なら昇格に必要な勝ちとしては苦しいが、今シーズンはプレーオフがJ1と対戦しないことからか町田、大分以外は団子状態。まだ、諦めていない。
ただ、森海渡選手には少し疲れが出てきている。監督や現在のレギュラー陣の中でDF森選手、西野選手、玄選手は若く経験、シーズンを通して試合に出た経験がないので、マネジメントをどうするか課題。ベンチ、ベンチ外の選手の奮起を望む。