2023徳島ヴォルティス
残留も決めていない中、シーズンを振り返るのはまだ早いと思う。
ただ、先週末の磐田戦の敗戦(特に内容)を受けて、SNSで見るとサポーターは荒れている。特に今回は前の試合から3週間あいていたこと(休養前は連戦で修正する時間がなかった)や試合後のコメントを受けてがっかりしたサポーターも多く、管理人も事実そうである。
数字上は解任されたベニ前監督と比較するとよくなっているが、勝利をしている試合は、単純に選手の質で上回っただけのように見える。一方、前監督は勝利数を少ないものの昇格を決めた町田や今回負けた磐田にも勝っている。残念なのは、引き分け数が多いこと。負けた試合も修正が可能だと多くの人が考えるセットプレーで改善を見えなかったことなどが挙げられるが、希望は感じさせてくれた。
ポジショナルプレーが研究されて、リードしていたスペイン代表やスペインのクラブ、マンチェスターCが次の段階に進んでいることから、徳島が今季目指した非保持のときのプレーに改善を加えると言う方向性は間違いではないと今でも思っている。
ただ、監督経験がない、かつ異国での経験(ベニは英国リーズでの経験はあるが)が少ない若い人に対して、相談できる経験のあるコーチ陣-今のコーチ陣が悪いわけではなく-、同じスペインでコーチ経験のあるスタッフが必要(シシーニョはいたが、彼もコーチ経験は初めて)だったろう。
また、経験のあるスペイン人監督でも日本のプレイヤーはスペインにおける原理原則がわかっているわけではないので、監督が当たり前だと思っていることをこなせないケースが多いと聞いている。
吉田監督は火中の栗をひろってくれたことに対しては感謝しているし、まだ決まっているが、残留がある程度見えている状況に持ってきてくれたことには感謝している。
ただ、来季はスペイン人あるいはポジショナルプレーを落とし込んでくれる監督の招集を期待したい。
・まずはユースでもいいので監督経験があること
・その監督にとって外国(できれば、サッカーが進んでいない国)での生活経験やサッカーの指導経験があること
・ポヤトス監督にはマルセルコーチがいたようにできれば参謀になるコーチがいること
加えて、今季は怪我人も多かったので、フィジカル面でサポートや地域大学などと協力して栄養面の指導など整備をしてほしいと思う。
ユース年代ではソシエダでも使っている仕組みを導入しているらしいが、まずはトップチームがどういうサッカーを志向するのかが大事。
クラブが右肩あがりでそのまま成長するわけでもなく、ソシエダやビジャレアルも2部に降格したことがあるように、失敗から学んで、クラブとしてのアイデンティを確立してほしい。数年たって、あそこが転機だったと言えるシーズンに。