【蹴球観戦放浪記】短評:2025年2月9日千葉vs柏

かつて徳島を率いたリカルド・ロドリゲス監督が浦和・中国をへて、再びJ1柏を率いているということで「ちばぎんカップ」に現地観戦してきました。

浦和時代はタイトルを取ったものの、サッカーの内容としては上手く行っていない部分が多かったという印象。聞こえてくる話から推測するとマネジメント面で上手く行っていなかったような。フロント、選手、サポーターの声が強いチームはマネジメントが難しいと思うし、リカルド自体もJ2とはいえ、タイトルをとったので、多少エゴが出ていたのではと思っている。

それに対して柏は昨年までのサッカーのスタイルとしては、個人頼み(ここはある意味浦和と同じだと思う)で相性は悪いが、昨今の成績とフロント陣がある程度長い目で見てくれそうなのと、リカルド自体も浦和や中国での経験でマネジメント経験が増えたことで時間がかかっても面白いチームを作るのではと期待。また、徳島時代の選手と小泉選手や犬飼選手とリカルドサッカーの経験者がいることと、浦和時代はJ2から選手を獲得していたが、J1経験者特にGKにアルベルト時代の新潟に所属いた小島選手の存在も大きいと思った。

試合前の楽しみとしては、典型的なWGタイプのいない柏でサイドでの崩しをどうするかということ。 スタメンの発表で驚いたのは、DF登録の小屋松選手。杉岡選手とポジションがかぶるので、どういったフォーメーションを組むかは楽しみだった。

ただ試合が始まるとDFラインに下がるのではなく、杉岡選手、古賀選手とSBタイプの原田選手の3人でのDFライン、ビルドアップ時もリカルドのサッカーでは、SBが大きく開き、ボランチの一人が落ちる形ではなく、非保持と同じ3人で組み立てる。サイドで持ち上げるシーンばかりではなく、ある程度相手を惹きつけて、真ん中のラインが空いたところでワントップの細谷選手あるいは2シャドーの小泉選手や仲間選手につけて、レイオフして前を向いた味方に渡してそこからサイドに展開していた。

また、サイドでの突破も一人で突破するのではなく、右なら久保選手、原田選手、小泉選手、左なら小屋松選手、原川選手、仲間選手の3人で崩していた。このコンビネーションで千葉はなかなか相手を捕まえることをできなかった。

ボールを失ったも位置どりがいいのでセカンドを多く拾っていたし、蹴られてもプレッシャーをかけられていたので、相手がコントロールできなかった。何度か危ないシーンはあったものの、突発的に千葉が抜け出した形だったので、クロスを入れても柏は十分できているのに対して、千葉はゴール前に人がいなかった。

徳島の選手たちも特に垣田選手はいい感じでできそう。個人的に思ったのは、垣田選手をトップに使って、落としたボールを細谷選手に拾わせた方が面白いのでは。今回は細谷選手は1トップの起用だったが、1トップを垣田選手にして、サイドに細谷選手を使えば、この日のようにコンビネーションで崩すだけでなく、独力でトップしてくれそうなので、攻撃の幅が広がりそうだが、現時点では細谷選手のバックアップが垣田選手になりそう。

この日は3点をとって快勝だったが、サポーターも期待を持っていると思うが、シーズンが始まると研究されて苦しいときもあると思うので、ここは長い目で見てほしいなぁ。今シーズンは徳島の試合は関東で行われるのが少ないので、柏を現地でみても面白いので、見に行こうかと思う。白井選手のユニフォーム買っちゃおうかな。

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