【蹴球観戦放浪記】短評:2022年4月27日徳島vs山形
5-0で快勝の岩手、0-4で惨敗の広島戦を挟んでの山形戦。 徳島の王子渡井選手が初の試合最初からのキャプテンマーク。高校から入ってきた生え抜きの選手がキャプテンとは。昨年までは1対1の弱さを感じられたが、今年は守備の改善もしている。
順位は低いものの同じようにポジショナルプレーを志向している山形は今後の布巾石。
渡井選手が負傷交代するまでは徳島はいいペースを握っていたと思う。ただし、クロスをいい形で入れられていなかったり、シュートを打てていなかったのが気になっていた。 渡井選手が負傷交代してからは、ボールをキープできる時間や相手の嫌な位置をとる動きがなかったせいなのか、山形に押し込まれ、ペースを握れないまま前半が終わってしまう。久々に前からGKにもプレスをかけてきたので、この時点では山形がガス欠を起こすのではと思っていたのだが。
後半は頭からバケンガに代えて、西谷選手を右サイドで起用。いきなり西谷選手が右サイドを縦に突っ込んで、ボールはとられてしまったが、すぐに奪い返し、再び西谷選手に。深いところからマイナス気味にグランダーのクロスをあげたところ、杉森選手の前にこぼれ、先制と思った。しかし、藤尾選手のオフサイド(?)なのかノーゴールの判定。 ゴールにならなかったものの、深い位置までマイナス方向へのクロスは相手DFはボールと選手を同時に視野に入れにくいので必要な攻撃だと思っていた。このあとも右サイドではポケットを狙っている動きは繰り返しみることができたただし、そこにパスが出ることは少なかったのだが。
がっかりしていたところ、ゴール前まで運ばれて、一旦跳ね返したが、元徳島の小西選手がペナルティ外で拾って、そのまま逆サイドに抑えの効いたシュートが突き刺さった。小西選手のレンジだとわかっていたが、手痛いお返しをくらってしまった。
ここからはいつものようにボールは握れるが、肝心なところでパスがずれる、単調なアーリークロスで得点の匂いのしないまま終わってしまった。
軌道に乗っていく意味でも勝利が欲しかったのはもちろんだが、徳島サポの間でも今年の渡井選手は化けるのではと思っていたところなんで、おそらく筋肉系の怪我だと思うが、軽傷であることを願う。 川崎の大島選手といい、静岡学園出身の選手は怪我が多いのはたまたまなのだろうか・・・。