鎌倉殿の13人
学生時代から理系だけど歴史は好きで、テストも高得点をとっていた。センター(今は共通テスト)でも満点近くとっていた。テストの点と興味はつながらないし、あくまで教科書範囲なんで本当の歴史好きや研究者にとっては取るに足らないものだけど。
今年の大河ドラマは知っている人は多いと思うが、管理人時代にはいい国つくろう鎌倉幕府(当時は幕府成立は1192年というのが主流)。
平安中期あたりから鎌倉時代というのは教科書で取り上げられているのはそれほど多くない上に、同じ苗字(藤原だの、平だの)がたくさん出てくるので覚えにくいし、関係性も掴みにくい。
前に平清盛が主人公にした大河ドラマがあり、管理人の好きな歴史上の人物の上位なので観ていたのだが、世間的には別のことでチャチャが入って視聴率が伸びなかったのが残念だった。
三谷幸喜氏だからこの難しい時代でしかも参考となる歴史的書物が限られている時代をどう描くのかに興味があったが、非常に面白かった。ドラマとして面白いというのもあるけど、人間関係の描き方、ちょっとした笑いなどをさすが。
三谷氏のこれまでの大河ドラマは「新撰組」「真田丸」と時代の終わりを描くものだったけど、今回の「鎌倉殿の13人」は武士の時代の始まりを描いているという点でも興味深かった。
大河ドラマは前半戦から中盤にかけては主人公がライジングしていくので高揚感を持って観ることができるが、後半戦は落ちていくので観る興味が減退していくものが多かった。
時代の始まりを描いている点で、主人公の義時自体は権力を持って落ちていっているんだろうが、詳しくは描かれていないが、時房・泰時など、武士の時代を固めていく人物に引き継がれていくことを暗示できているので最後まで始まりと同じ熱をもって観ることができた。
さて、来年は徳川家康。主人公・脇役として何度もドラマで出てくる手垢のついた人物ではあるが、どう描かれるのだろう。